イラン北部のカスピ海沿いの町で生まれる。テヘランで育ち、リセ・フランセに学んだ後にウィーンに留学、さらにストラスブールで装飾美術を学ぶ。1997年、パリに移住。 『ペルセポリス』はサトラピの子ども時代のストーリーを描いた作品であり、1970年代と80年代のイランを舞台にイラン革命やイラン・イラク戦争を生き抜いた経験が活写される。これは子ども時代――途方もないと同時に平凡であり、想像を絶するような物事に囲まれながらも、愛情深いすばらしい家族によって守られる子ども時代についての本だ。作品はフランスで全4巻で刊行され、批評家の絶賛を受けた。アート・スピーゲルマンの名作『マウス』と比較されると共に、アングレーム国際漫画祭のPrix Alph’art Coup de Coeur、Prix du Lion in Belgium、Prix Alph’art du meilleur scénario、Prix France Infoなど数々の名誉ある賞を獲得し、40以上の言語に翻訳された。アメリカでは全2巻で刊行され、アメリカ図書館協会の1部門であるヤング・アダルト図書館協会より、すべての学生を対象とした推薦図書に選出された。またタイムズ紙(ロンドン)により、「2000年代の100冊(100 Best Books of the Decade)」に選出されている。
『NYPD BLUE~ニューヨーク市警15分署』のエピソードの共同脚本でエミー賞を受賞。エドガー賞にこれまで3度のノミネート経験があり、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』で最優秀テレビドラマ賞を受賞している。執筆の際は、出来る限りリサーチを行う事を心がけ、これまで殺人課の刑事からNASAの科学者まで、多彩な人々の生き様を自らの目で垣間見てきた。『ハッピーボイス・キラー』のアイデアが芽生えたきっかけは、FBIの行動科学ユニット(『羊たちの沈黙』にも影響を与えた)の設立者らと会話をしていた時の事である。

2011年、マンダレー・ピクチャーズのレーベルであるマンダレー・ヴィジョンの社長に就任。代表的なプロデュース作品は、『パッセンジャーズ』(ロドリゴ・ガルシア監督、アン・ハサウェイ出演)、2006年カンヌ映画祭でオフィシャルセレクション作品としてプレミア上映された『サウスランド・テイルズ』(リチャード・ケリード脚本・監督、ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン、サラ・ミシェル・ゲラー、ジャスティン・ティンバーレイク、エイミー・ポーラー出演)、『アンフィニッシュ・ライフ』(ラッセ・ハルストレム監督、ロバート・レッドフォード、モーガン・フリーマン、ジェニファー・ロペス出演)など。
自身の製作会社1984プライベート・ディフェンス・コントラクターズにて多数製作総指揮を務める。ジェラルド・バトラー出演『マシンガン・プリーチャー』、ニューヨーク・タイムズの2012年トップテン映画に選出されたリーアム・ニーソン主演『THE GREY 凍える太陽』(アメリカでオープニング興行収入1位を記録)、批評家に絶賛されカルト現象を起こしたリメイク版『ジャッジ・ドレッド』、ブラッド・ピット主演『ジャッキー・コーガン』、マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ出演『ブロークンシティ』、ピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ主演『ローン・サバイバー』、リーアム・ニーソン主演、スコット・フランク脚本・監督『誘拐の掟』など。

2001年、ヴァーティゴ・エンタテインメントを設立し、『イルマーレ』、『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』、『REC:レック/ザ・クアランティン』、ヒットアニメ『ヒックとドラゴン』などのプロデュースを手掛ける。2002年公開ゴア・ヴァービンスキー監督『ザ・リング』製作総指揮、2004年『THE JUON/呪怨』の製作を務める。同作はホラーフィルムとして史上最高のオープニング週末興行収入を記録した。2006年には、製作総指揮に名を連ねた『ディパーテッド』公開。マーティン・スコセッシ監督、ジャック・ニコルソン、マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオらが出演した同作は、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞を含む4部門に輝く。
1984プライベート・ディフェンス・コントラクターズの共同会長および共同CEOを務める。代表作は、マーク・フォースター監督、ジェラルド・バトラー主演『マシンガン・プリーチャー』、ジョー・カーナハン監督、リーアム・ニーソン主演『THE GREY 凍える太陽』、アンドリュー・ドミニク監督、ブラッド・ピット主演『ジャッキー・コーガン』、マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ主演『ブロークンシティ』、リーアム・ニーソン主演『誘拐の掟』、コリン・ファース主演『ストレンジャー』など。

ミシェル・ゴンドリー監督のCMに撮影監督として参加、2001年、アレクサンドル・アジャとグレゴリー・ルヴァスールに出会い、アジャの監督デビュー作『ハイテンション』でタッグを組む。同作は、フランスホラー映画界のニューウェーブの先駆けとして世界的に認知され、ラヴァスールとは、『ヒルズ・ハブ・アイズ』、『ミラーズ』で再びタッグを組む。その後参加したウェス・クレイヴン監督『パリ、ジュテーム』はカンヌ映画祭ある視点部門で上映。2006年バラエティ誌「注目すべき10人の撮影監督(Ten Cinematographers to Watch)」に選出。2008年に『HOLY MONEY』で長編監督デビューを果たす。長編第2作目『CHRISTOPHER ROTH』は、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭やローマ・インディペンデント映画祭など複数の映画祭で上映され、ブラジルのシネファンタジーで作品賞、悪役賞、メイクアップ賞、SFX賞、サウンドトラック賞を獲得。イタリアの第2回ファンタジー・ホラー・アワードでは監督賞を獲得。
2007年に、パロノーとマルジャン・サトラピが脚本・監督を務めた『ペルセポリス』の作曲を手掛け、ストックホルム映画祭で最優秀音楽賞を受賞する。また同作のサウンドトラックは、フランスの映画芸術技術アカデミーが選定するセザール賞、およびハリウッドの国際アニメーション協会(ASIFA)が選定するアニー賞にもノミネートされた。パラノー監督のアンダーグラウンド・ホラー『VILLEMOLLE 81』の作曲、ジャン=ピエール・マリエール、ダニエル・ダリュー出演『PIÈCE MONTÉE』のサウンドトラック、テレビおよび劇場で公開された民俗学者のマリアン・ショー(Marianne Chaud)のドキュメンタリー作品『LA NUIT NOMADE』の作曲、パラノーとサトラピが監督を手掛けた『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』のサウンドトラックなど。

マルジャン・サトラピ監督の長編映画『ペルセポリス』の編集を担当。同作はカンヌ映画祭で審査員賞を受賞し、アカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされた。ロシュ自身も、セザール賞の最優秀編集賞にノミネートされている。それ以来マルジャン・サトラピの全作品で、クリエイティヴ・アシスタントおよび編集を務めている。